5月に異動があって出張が多くなったので、移動の時間はもっぱら読書の時間に充てているのですが、そうなると、この3ヶ月で今までは考えられないくらい量の本を読むようになりました。
そこで、今回は数冊読んだ中で特に印象に残った本を紹介します。
その名も「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」
目次
相手に伝わりやすく話すには1分間で話せる工夫を
この「1分で話せ」という本はビジネスパーソン向けにプレゼンをする時のアドバイスとして書かれているものです。
ただ、1分で話す工夫を普段からしていると、プレゼン以外でも人と話をする時にも応用することができるので、よく「何を言いたのか分からない」とか、「話が長くて聞くのが疲れる」といったことにもならないで済むと作者は言っています。
確かに、普段から話をする時には内容を簡潔にまとまっていた方がコミュニケーションとしてはスムーズかなと思います。
ただし、中には同じ感情や悩みを共有したいという場合や人もいるとは思うので、全てのことに当てはめて考えるのは少し違うのかなとも思いますけど。
(その昔、恋人から「一緒に悩む時間も凄く大切」を言われた経験もあるので。。)
誰に向けて発信するのかを明確に
これはブログを書くことにも繋がるのだけれど、何かを発信する時には誰に向けてなのかを明確にすることが大切。
「1分で話せ」はプレゼンをする時のアドバイスとして書かれたものですが、誰に向けて行なうのかが明確になっていないプレゼンほど中身のないものとなってしまいます。
そして、プレゼンは聞いた相手を動かして初めてプレゼンが成功したと言えるものなので、相手が行動しなければ意味がないものです。
そのためにも誰に何をどのようにして発信するのか、さらにその発信する内容を簡潔にわかりやすく伝えるためにはどのようにすれば良いのか、をこの「1分で話せ」は伝えています。
1分で話すには結論を先に話すことから
まず、話をする時に何を伝えたいのかを明確にすることから始まります。
そのためにも、結論を先に述べるというのが非常に大切です。
この「1分で話せ」という本は簡単にいうと、「ロジカルコミュニケーションスキル」を高めようというもの。
「ロジカル(論理的)コミュニケーションスキル』
ロジカルコミュニケーションというと
- 「結論」
- 「根拠」
- 「具体例」
- 「結論」
という流れで話をすること、です。
ロジカルなので話がまとまっていなければならないですし、話をまとめるにも結論がはっきりとしていなければならない。
そのためにも何を伝えようとしているのか、自分の中でも明確にしておく必要があります。
普段から結論を先に考えておくように習慣化させておくといいです。
結論を先に話すだけでもダメ
上記した、「結論」「根拠」「具体例」「結論」で話を進めると、より理解が深まるので、結論だけで話をしても内容が伝わらないことはないですが、相手が受ける印象としてはあまり良くないです。
結論を話した後に、その自分が出した結論に対しての根拠を挙げると、より内容が深まります。
筆者はこのことを結論+根拠のピラミッドと例えています。
根拠は3つ程度が最適
ちなみに根拠は多くあればあるほど良いかというとそうでもなく、3つ程度がちょうど良いとされています。
なぜなら、根拠が1つだけだと内容が薄くなってしまうことに加えて、4つ以上だと何が良いのかが分からなくなってしまうから、です。
プレゼンをする時に履き違えてはいけない目的
プレゼンをするということは自分の考えを相手に伝えることのため、相手に自分が考えていることを理解し、行動して貰うことにあります。
ここで間違ってはいけないのが、話を聞いて理解することではなく、話を聞いて「行動して貰うこと」にあることです。
そして、ここが難しいところなのですが、「正しいことを言うだけでは人は動かない」ということです。
人は相手の話を聞いて自分が納得した時に初めて行動に移します。
そのためにもまず話を聞いて貰える状況を作ることも大切。
話を聞いて貰える状況になって、初めてプレゼンが開始すると言っても良いでしょう。
ただ、やっとプレゼンが聞ける状態になったとしても、結果として相手が何もリアクションしないのであれば、そのプレゼンは相手に何も響かず、失敗したことになります。
例えば、プレゼンする内容が「朝活するメリット」だとする。
ここでいう結論は相手に朝活をして貰うこと。
そうすることで自分が考えている朝活のメリットを最大限享受することができるから。
朝活のメリットについての根拠や具体例を話すことになりますが、一番はプレゼンを聞く相手が朝活をすることなので、そこを履き違えてはいけないです。
プレゼンを成功させるためにできることはなんでもすること
ここも非常に大切なポイント。
プレゼンを成功させる=相手に行動して貰うことなので、そのためにできる準備は何でもすることが大切です。
できる準備なので、もしかすると根回しも必要になるだろうし、アフターフォローも必要になるかも知れない。
プレゼントいうと、PowerPointで作ったスライドをどうキレイに見せるか、話をどう上手く話せるか、ということに考えが行きがちですが、実際のところはスライドや話し方は手段のひとつでしかないので、上手く話せる、上手に見せるということは大切ですが、必須ではないと考えています。
それよりも話を聞く相手のことを考えながら、どうやったら行動して貰得るかを考えながら、話を組み立てていく必要があります。
そして、一番大切なのはロジカルに話を組み立てながら、高い熱量で話をすること。
どんなに良い話をしていてもその人の心がこもっていなければ結果としてプレゼンを聞く相手には印象に残らなかったりもします。
なので、熱量高く話をすることもとても大切。
結論+根拠のピラミッドを活用しながら相手に行動して貰うにはどうすれば良いかを考えること
まず、自分は相手に何を伝えたいのかを明確にすることからプレゼンは始まります。
そのためにも自分の中にある考えや、自分の外にある情報を上手く取り入れながら整理して、アウトプットする習慣が大切です。
「1分で話せ」のレビューを書いていて思ったのですが、これって、プレゼンだけでなく、ブログなどで情報発信する時にすごく大切になるな、と。
なので、「1分で話せ」はプレゼンを普段からする人でなくてもオススメの本です。
文字数もそこまで多くない本なので、そんなに時間がかからずに読み切れる
と思いますよ。